朝の光が、会議室の大きな窓から差し込んでいた。
ホワイトボードには、前回整理した業務体系がびっしりと貼られ、
まだ新しい付箋の端が空調の風にかすかに揺れている。
テーブルにはノートPCと資料が並び、コーヒーの香りがほのかに漂っていた。
誰もが少し早めに席に着き、これから始まる「次の一歩」に小さな緊張と期待を感じている。
神谷「前回の棚卸しをもとに、項目の整理を少し見直しました。重なっていた部分を統合して、チーム単位で動けるようにしています。」
壁面モニターに新しい分類表が映し出される。
それは、全体を9つの業務領域から3つの活動チームに再構成したものだった。
三つのチーム、動き出す
榊原「なるほど。要するに“自分たちで課題を見つけ、試してみる”わけだね。」
神谷「そう。細かいルールは設けません。自分たちの現場で気づいたことをDXの視点で改善していきましょう。」
テーブルの上では、資料やメモが交差し、活気が生まれ始めている。
スクエラはホワイトボードの下で、忙しそうに付箋を並べ替えていた。
白石「チームの割り振りはどうします?」
神谷「こちらで案を作っています。チーム名は皆さんで決めてみましょう。」
チーム編成と役割
ホワイトボードに三つの枠が描かれた。
神谷「まず一つ目、“顧客接点DXチーム”。お客様や社内外とのコミュニケーションを扱う領域です。白石さん、森山さん、水野さん、榊原さん。スクエラがサポートに入ります。」
水野「外の声を拾うチームですね。現場で試してみたいアイデア、たくさんあります!」
榊原「いいね。データをどう活かすかも考えてみよう。」
スクエラがうれしそうにうなずきながら、ホワイトボードの隅に「顧客接点=つながる力」と書き込んだ。
神谷「次に、“制作・開発DXチーム”。綾瀬さんと本田さん。
システム設計や資料作成の効率化を担当します。綾瀬さん、本田さんのフォローもお願いします。」
綾瀬「了解です!ちょうどAIツールの活用も試してみたかったところ。」
本田「がんばります!」
笑顔の本田の背後で、スクエラが小さく親指を立てた。
神谷「そして“三つ目が社内運営DXチーム”。早川さんと私が中心です。
日常の申請や経理、情報管理などを整えていく役割。スクエラも、データ整理をお願いね。」
早川「了解です。まずは経費処理から見直してみましょうか。」
神谷「うん、申請フォームの設計も変えていけそう。」
小さな一歩から
三つのチームが次々に動き出す。
会議室の空気が少し熱を帯び、壁際に貼られた模造紙に新しい付箋が増えていく。
森山「こうして見ると、社内全部の仕事がどこかのチームに関わってくるんですね。」
神谷「ええ。だからこそ、どこからでも始められる。大切なのは“まずやってみる”こと。」
スクエラが「やってみよう!」と声を上げ、全員の笑いが広がる。
その笑顔の輪の中に、確かな前進の兆しがあった。
🗂️ チーム分担表(参考資料)
| チーム名 | 担当者 | 主な領域 | 具体的業務例 |
|---|---|---|---|
| 顧客接点DXチーム | 白石、森山、水野、榊原 | コミュニケーション業務・会議・顧客対応 | メール・チャット対応、会議の効率化、顧客サポート改善 |
| 制作・開発DXチーム | 綾瀬、本田 | ドキュメント作成・開発・企画 | 提案書作成支援、自動化ツール活用、設計レビュー |
| 社内運営DXチーム | 神谷、早川 | 運用・管理・教育・情報セキュリティ | 経費申請、勤怠・人事管理、情報セキュリティ更新 |
会議が終わる頃には、ホワイトボードの中央に大きな言葉が残された。
「小さく始めて、大きく育てる。」
その言葉に、Seaside CloudworksのDXは新たな章を迎えようとしていた。