Geminiを仕事やプライベートで安全に使う方法を記載します。特に情報が生成AIに残る、他の人に伝わるリスクは誰しも思うことなので。企業とプライベートの二つに分けて記載します。
A.Geminiを企業内で安全に使う方法
1. Google Workspace with Gemini
これは、企業向けに設計されたGoogle Workspaceの追加機能として提供されるものです。
- 特徴:
- Google Workspaceとの統合: Gmail、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Google Meetなど、Google Workspaceの各アプリケーション内でGeminiの機能が利用できます。
- セキュリティとプライバシー:
- 入力内容の非学習: ユーザーが入力したプロンプトや企業のデータは、Geminiのモデル改善のための学習データとしては使用されないことが保証されています。
- DLP (Data Loss Prevention) 連携: 上位のエディションでは、機密情報が自動的に識別・保護される機能も提供されます。
- ライセンス形態:
- Gemini Business: 利用回数に制限があります(ユーザーあたり月1,000回)。
- Gemini Enterprise: 利用回数が無制限で、より高度なセキュリティ機能やGoogle Meetでのリアルタイム翻訳などの機能が追加されます。
この形態は、従業員の生産性向上を目的として、日常業務でGeminiを安全に活用したい企業に適しています。
2. Google Cloud Vertex AI
こちらは、より開発者やデータサイエンティスト向けで、企業のAIアプリケーションを構築するためのプラットフォームです。
- 特徴:
- カスタマイズと制御: Geminiを含む様々なモデルを、企業のデータでファインチューニング(追加学習)したり、独自のアプリケーションに組み込んだりすることができます。
- データ主権の確保: 企業が所有するデータをGoogle Cloudのセキュアな環境内で利用するため、データが外部に漏れるリスクを最小限に抑えることができます。
- 従量課金: 利用したトークン(テキストの単位)数やモデルの使用量に応じて料金が発生する従量課金制が基本です。
- API利用: GeminiのモデルをAPI経由で利用し、自社のシステムやアプリケーションに組み込むことが主な利用方法となります。
この形態は、Geminiを自社のサービスや製品に組み込みたい企業、または独自のAIモデルを開発・運用したい企業に適しています。
まとめ
- 「Google Workspace with Gemini」 は、主に従業員の生産性向上を目的とし、既存のGoogle Workspace環境内で安全にGeminiを利用したい場合に最適です。
- 「Google Cloud Vertex AI」 は、独自のAIアプリケーション開発や、より高度なセキュリティと制御を求める場合に適しています。
どちらの契約形態も、入力した会社の情報がGeminiのモデルに学習されることはなく、企業内のプライベートな利用が可能です。利用目的や企業の規模に合わせて、最適なサービスを選択するのが良いでしょう。
B.プライベートで安全に使う方法
プライベートな情報を入力しても、Geminiがそれを学習しないようにするには、アクティビティ管理をオフにするのが最も確実で簡単な方法です。これにより、チャットの履歴や入力内容がアカウントに保存されず、Geminiのモデル改善のためのデータとして利用されることもなくなります。
アクティビティ管理をオフにする方法
アクティビティ管理の設定を変更する手順は以下の通りです。
- Geminiのウェブサイトにアクセス: ブラウザでGeminiのトップページを開きます。
- アクティビティ管理ページへ移動: 画面左上にあるメニューアイコン(3本線)をクリックし、「アクティビティ」を選択します。
- Geminiアクティビティをオフにする: 「Geminiアクティビティ」という項目のトグルスイッチをクリックして、オフの状態にします。
- 確認と設定の完了: 設定変更に関する確認メッセージが表示されるので、「オフにする」を選択して完了です。
この設定を変更すると、今後のチャット履歴は保存されません。
その他の注意点とヒント
- 一時的な利用: 会社の機密情報など、特にセンシティブな情報を扱う際は、アクティビティ管理をオフにしておくことを強く推奨します。
- 過去の履歴の削除: アクティビティ管理をオフにしても、それ以前に保存された履歴は残ったままです。過去の履歴も完全に削除したい場合は、アクティビティ管理ページから手動で削除する必要があります。
- セッションごとの削除: アクティビティ管理をオンにしたままでも、チャットセッションごとに履歴を削除できます。ただし、これを毎回行うのは手間がかかるため、頻繁に機密情報を扱う場合は、最初からアクティビティ管理をオフにしておく方が安全です。
これらの方法を実践することで、会社の情報を安全に保ちながら、Geminiを安心して利用することができます。ご自身の情報保護のためにも、これらの設定をぜひ活用してください。