Episode 2:小さな一歩から始まるDX — 日常業務の棚卸し

前回の議論で、生成AIをはじめとする最新テクノロジーを使ってDXを進めていこう!と決意を固めたメンバーたち。だが白石がノートPCを閉じながら、ぽつりと言った。

白石「で…DXって、結局どこから始めればいいんだろう?」

沈黙が落ちる。森山は新聞を畳み、神谷は手帳のペンをくるくる回している。

神谷「新しいシステム導入とか、AI活用とか…いきなりそこに飛びつくのは危ないよね」
森山「まずは“今の自分たちの仕事”をちゃんと見つめ直すことじゃないか?」

その一言で、場の空気が変わった。
全員が思い浮かべる。毎日のメール、会議、資料作成、顧客対応…。一つひとつは当たり前で特別ではない。だが、積み重なれば大きな時間を奪っていく。

綾瀬「じゃあまず、“私たちが普段どんな仕事をしているか”をリストにしてみよう」
本田「なるほど、それがDXの第一歩か!」

スクエラも小さくうなずいた。
テーブルの上に置かれたホワイトボードに、最初の文字が書き込まれる。

「日常業務の棚卸し」


会議室のホワイトボードに、黒いペンが走る。

白石「やっぱり一番多いのはメール対応だよな。毎日、受信・返信だけでかなり時間が取られてる」

「メール」と大きく書かれ、その下に項目が並んでいく。

  • 受信チェック
  • 返信作成
  • 添付ファイル整理

綾瀬「どれも当たり前の作業だけど、積み重なると結構な負担になってるよね」

続いて森山が手を挙げる。

森山「会議も多い。打ち合わせ、定例、検討会…同じ内容を別々の会議で話してることもある」

「会議」と書かれ、その下に矢印が伸びる。

  • 定例会議
  • 顧客との打合せ
  • 社内検討会

神谷「資料作りも忘れちゃいけないな。会議のための資料、提案書、報告書…」

「資料作成」と記され、さらに項目が追加される。

  • 企画書
  • 提案資料
  • 報告レポート

すると本田がスクエラを抱き上げて笑う。

本田「顧客対応も大事だよね。電話、チャット、訪問…」
スクエラ「チャットはボクも手伝えるよ!」

一同が笑い、場の空気が少し和んだ。
こうしてホワイトボードには、ぎっしりと業務が並んでいく。

  1. メール対応
  2. 会議
  3. 資料作成
  4. 顧客対応
  5. 電話応対
  6. 社内調整

眺めてみると、改めて気づく。
「自分たちが毎日やっていること」は、想像以上に多く、そして似たような作業も多い。

白石「こうやって書き出すと見えてくるな。DXって、まずはこの“日常”から変えていけばいいんだ」

ホワイトボードを見つめる一同の目に、少しずつ希望の色が灯り始めていた。

Elshina について

Seaside Cloudworks の運営者 Elshina(エルシナ)です。 海辺にたたずむ仮想のスタジオから、日々の仕事や創作の断片を発信しています。 IT企業に勤めるエンジニアとして、これまでに学び培った経験をもとに、 最近では AI 技術にも触れながら、自身のアップグレードを続けています。 実務の中にある物語の種を拾いながら、静かな世界観づくりを目指しています。
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