ChatGPT に「エージェント機能」が追加され、Plus($20/月)でも使えるようになっていたので、Gmail の未読メールを整理する用途で試してみました。「Uber Eatsでお弁当を頼む」のような“外部サービスを横断操作”するデモも見かけますが、今回は Gmail コネクタに絞って、どこまで自動整理できるのかを検証しています。
目次
- この記事でやったこと(前提)
- 事前準備:Gmail コネクターを有効化
- 実験①:返信が必要な重要メールはある?
- 実験②:検出した DM にラベルを自動付与できる?
- 実験③:DM をゴミ箱へ自動移動できる?
- そもそも Gmail コネクターで「できる/できない」こと
- 実験④:送信元別 × 月別で件数をカウントし、表&グラフ化
- 実験⑤:これを毎月 1 日に自動実行してメールで知らせてくれる?
- 番外編:DM 停止リンクの案内はしてくれる(が、最終クリックは自分で)
- 使ってみて分かったこと・活用アイデア
- まとめ
事前準備:Gmail コネクターを有効化
最初にエージェントへ次のプロンプトを投げました。
プロンプト
私の gmail に届いている未読のメールについて、回答必要なメールを抽出して欲しい。DM については振り分けを行いたい。
しかし 「Gmail に接続できない」 というエラーに。
そこで [設定 → コネクター]から Gmail を接続し、再挑戦。

実験①:返信が必要な重要メールはある?
Gmailコネクターを設定し、再度試します。以下のプロンプトで設定完了も伝えてみます。
プロンプト
gmail に接続できるように設定しました。もう一度試してください。

結果:
- 返信が必要な“人間からの重要メール”は 0
- Google のセキュリティ通知 1 件(返信不要)
- あとはほぼ DM(広告/メルマガ)
エージェントの動作は上の図のように動画でライブ配信のように見えます。結果、…人とメールしていない寂しさが浮き彫りに。実業務で Gmail を使っていないので、まあそうだよね、という結論。
実験②:検出した DM にラベルを自動付与できる?
Gmail上もプロモーションとして区分けされていることは理解しつつ、実験的にラベル付与を試してみます。ラベルがつけられれば、Gmail上でのフィルターも容易になる為です。
プロンプト
上記 DM と検出したメールについて、DM のラベル設定をお願いします。gmail 上でのフィルターに利用します。
結果:
- できませんでした。
- **Gmail コネクタには「ラベル付与」機能がない(=操作 API が未提供)**とのこと。
- 代替案として、“検索条件を出してくれる”→自分で Gmail 側のフィルターを作るのは可能。
実験③:DM をゴミ箱へ自動移動できる?
ラベルがつけられないのであれば、そのまま不要なメールとして削除はできるか試してみます。
プロンプト
gmail で上記で検出した DM をゴミ箱に移動をお願いします。
結果:
- こちらも不可。同じく削除・移動の API が未提供。
そもそも Gmail コネクターで「できる/できない」こと
エージェントというよりはGmailコネクターを試している状況ですが、結局何ができるかあらかじめ知っておく必要があったと改めて思い、確認しました。
できる(参照系)
search_emails:条件検索(未読、期間、from、subject など Gmail の検索演算子が使える)search_email_ids:メール ID のみを高速取得read_email:個別メールの本文・ヘッダーを取得
できない(操作系)
- ラベル付与、既読化、削除、移動、返信、送信
- 自動スケジュール実行(定時バッチ)や、結果をメールで自動通知
実験④:送信元別 × 月別で件数をカウントし、表&グラフ化
参照系のAPIに対応しているのであれば、どの程度メールが届いているのか分かりやすく表示ができるか試してみます。月単位の送信元別のメール件数をカウントさせてみます。
プロンプト
gmail に届いているメールの発信元別に月単位の件数をカウントし表と折れ線グラフにまとめられますか。
結果:
- 5〜7 月(直近 3 か月)で、送信元ごとの件数を表に集計
- 折れ線グラフで増減を可視化
- ついでに 「この送信元はどんな内容を送ってきているのか」も要約してくれたので、どこから配信停止するかの判断材料に◎

実験⑤:これを毎月 1 日に自動実行してメールで知らせてくれる?
この結果がでれば、不要なDMの仕分けも容易になりそうです。毎月定期的に実行してくれたりしないのか聞いてみます。
プロンプト
この分析作業を毎月 1 日に自動的に実施し、結果をメールで知らせてくれますか?
結果:
- NG。ChatGPT(エージェント)単体では「スケジューリング」と「メール送信」ができない
- 代替案:
- Google Apps Script(GAS)+ Gmail API で同等処理を自動化
- あるいは Zapier / Make 等のオートメーションツールを併用
番外編:DM 停止リンクの案内はしてくれる(が、最終クリックは自分で)
最後にならばと配信の停止を自動的にやってくれれば・・・
とあるショッピングモール からの DM を止めたいと依頼すると、メール本文内から「配信停止リンク」を探し当てて提示してくれました。
ただし 実際の停止ページ操作はユーザー自身で行う必要あり(外部サイトの画面遷移やログイン操作はこの環境では不可)。
ただ、このエージェントは、配信停止のサイトまでは案内しブラウザも表示してくれました。なぜかメールアドレスの入力が化けたので、実際の停止には至りませんでしたが、結構親切だなと思いました。
使ってみて分かったこと・活用アイデア
良かった点
- “読む系”タスクがめっぽう強い
未読整理、キーワード監視、アカウントからの通知抽出などはかなり実用的 - 大量の DM を「送信元 × 月別」で一気に見える化
どこを止めれば効果的かが一目瞭然 - プロンプトだけで“集計 & グラフ化”まで出力
分析の初動に便利
物足りなかった点(現行の制約)
- Gmail への操作(ラベル付与、削除、返信、送信)ができない
- スケジュール実行・自動通知もできない
→ 外部のワークフロー/スクリプトと組み合わせる必要あり
こう使うと良さそう
- “まずは見える化”の部分だけを ChatGPT に任せる
→ 結果を見ながら、自分で Gmail 側フィルタや配信停止をセット
まとめ
- ChatGPT エージェント+Gmail コネクタは、メールの“検索・要約・集計・可視化”に強い
- ただし メールの“操作(ラベル付与・削除など)や自動送信/定期実行”は現状できない
- **「まず視える化して、止めるところを決める」**用途には十分使える
- 今後、操作系の API が解放されたら一気に “実務自動化ツール” として化ける可能性大
まだまだエージェントを使いこなせてはいないですが、他のサービスとつないで対応を依頼できる可能性は感じました。今後の進化に期待しつつ、いろいろと試してみたいと思います。